tanaka_from_japan’s blog

お酒とファッションが大好きなだけな人

温めても美味しいお酒

いよいよ冬も本番ですね。

今回は家に帰って美味しいご飯と一緒に温まりたいと思うことが増えたので、

温めても美味しい日本酒をご紹介します。

 

どんなお酒がお燗に向いているの? 

旨味が豊富

豊富な旨味を感じやすいお酒は、

精米歩合が高いお酒や「生酛」「山廃」と書かれているお酒です。

 

まずは精米歩合が高いお酒について。

精米歩合が高いということは、あまり米の周りを削っていないということです。

(普段私達が食べている白米は精米歩合90%くらい)

米の表面には脂肪やたんぱく質、ビタミンが多く含まれていますが、これらはアルコール発酵を担う酵母の栄養となり旨味の元になります。

 

 

そして「生酛・山廃」

日本酒造りで酒母造りは大変重要な作業です。

酒母を仕込む方法は大きく分けて二つあります。

「速醸」と「生酛・山廃」

難しい話をするつもりはないので、ざっくりと。

乳酸菌の増やし方が違います!

乳酸は酒母を他の微生物や菌から守ってくれる役割があります。

この大事な役割を果たしている乳酸菌を人工的に添加する方法が「速醸」と呼ばれ、蔵内に生息する天然の乳酸菌を用いた製法が(実際には繁殖するまで待ちます)「生酛・山廃」と呼ばれるわけです。

(生酛と山廃では若干行程が異なりますが、専門的な話になるので省きます。)

では旨味とこれらの仕込み方がどう関係しているかというと

「生酛・山廃」は「速醸」に比べて酒母ができるまでに時間がかかります。

乳酸菌と添加せず、繁殖し安定するのを待つわけですから。

時間がかかる分、多くの微生物や菌が活発に働きます。それによって生酛・山廃酒母の味わいは複雑味を増し旨味も多く感じられるという訳です。

 

 

大七純米生もと 1800ml

大七純米生もと 1800ml

 

 

酸味がしっかり感じられる 

お燗に向いている日本酒を選ぶポイントに酸味が高いこともあげられます。

先ほど紹介した「生酛・山廃」と書かれた日本酒は旨味が豊富なだけではなく酸味が高いことも特徴ですですが、生酛・山廃仕込みで作られた日本酒でなくても酸味の高い日本酒は沢山あります。

日本酒は温められることで、冷えていた時にはしっかり感じられていた酸味も和らぎます。ですが元々酸味の低い日本酒は温度が上がることでさらに優しい味わいになりますから、味わいにメリハリがなくなったりします。

 

では酸味が高い日本酒を選ぶポイントですが、瓶の裏ラベルを見ると良いでしょう。

 

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 お米の種類やアルコール度数、酵母の種類など裏ラベルには様々な情報が書かれています。(造り手さんによって書かれている情報は様々です。)

 このラベルを見ると、酸度2.0とありますね。

酸度は日本酒に含まれる乳酸、リンゴ酸、コハク酸などの有機酸の量で、平均値は1.3~1.5で、これ以上だと辛口寄り、低いと甘口寄りになります。

 

 

どんなお酒でも試しに温めてみる!

ここまで、お燗に向いているお酒の特徴を紹介しましたが、これは一つの基準です。

吟醸酒大吟醸酒でも造り酸によって香りも味わいも様々です。

今まで私も沢山の日本酒を飲んできましたが、絶対に冷やの方が美味しいだろうと思っていたお酒でも試しに温めてみたら違った表情が見えて美味しかった!

なんてことが多々あります。

飲み方を決めつけずに、いろいろな温度で試すことも一つの楽しみになります。

 

最後に

今後も皆さん生活やライフスタイルが豊かになるような情報を発信していきたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします!